AndroidやiPhoneを、PC・Mac・Linux用のワイヤレスコントローラーにする方法を解説。おすすめアプリ、設定手順、入力遅延を減らすコツを紹介します。
コントローラーが手元にない? それならスマートフォンを、PC・Mac・Linux用のワイヤレスゲームパッドとして使えます。多くの方法では、Wi-FiやBluetoothでスマホとパソコンをつなぎ、XboxやPlayStationのコントローラーとして認識させます。設定方法を見ていきましょう。
スマホをゲームパッドにするおすすめアプリ
Steam Linkは、PCのゲームをスマホにストリーミングできるValveの無料アプリです。画面上のタッチ操作をゲームパッドとして使えるので、PC側に追加のソフトは必要ありません。
- Google PlayまたはApp StoreからSteam Linkをインストールします
- PCでSteamを開き、リモートプレイを有効にします(「設定」>「リモートプレイ」)
- スマホでSteam Linkを開くと、同じネットワーク上のPCが自動で見つかります
- 画面に表示されるPINコードでペアリングします
- 画面上のタッチ操作をゲームパッドとして使います
Steam Linkをおすすめする理由:AndroidとiPhoneのどちらでも使え、サードパーティ製のサーバーソフトも不要です。さらにSteam入力に対応しているので、ゲームごとにタッチ操作の配置をカスタマイズできます。
MonectのPC Remoteは、もっとも人気のある選択肢のひとつです。スマホの画面に仮想ゲームパッドを表示し、Wi-Fi経由でPCに入力を送ります。
- スマホにGoogle PlayからPC Remoteをインストールします
- パソコンにMonectのWebサイトからPC Remote Receiverをインストールします
- 両方の機器が同じWi-Fiネットワークにつながっていることを確認します
- 両方でアプリを開くと、自動的に接続されます
- スマホでゲームパッドのレイアウトを選びます
ヒント:PC Remoteはジャイロセンサーを使ったハンドル操作にも対応しているので、レースゲームではスマホをハンドルのように傾けて操作できます。
DroidJoyはPC上に仮想のXbox 360コントローラーを作成するため、ゲームからは本物のゲームパッドとして認識されます。Wi-FiとUSBの両方で使えます。
- Google PlayからDroidJoyをインストールします
- PCにDroidJoy Serverをインストールします
- Wi-Fi(同じネットワーク)またはUSBケーブルで接続します
- PCが仮想のXbox 360コントローラーを認識します
USB接続のほうがWi-Fiより遅延が少なくなります。素早い操作が求められるゲームではUSBを使いましょう。
ブラウザーだけで完結する方法もあります。PCでローカルサーバーを動かし、スマホからWebページ経由で接続するので、アプリのインストールは必要ありません。
- ブラウザー用の自作ツール:GitHubのオープンソースプロジェクトを使えば、ゲームパッドのページをローカルで公開できます
- 仕組み:PCで小さなサーバーを動かし、スマホのブラウザーでそのURLを開くと、タッチ操作がWebSocket経由で送られます
- メリット:アプリストアが不要で、ブラウザーがあればどのスマホでも使えます
- デメリット:一般的にネイティブアプリより遅延が大きくなります
前述のSteam Link以外では、iOSの制限によりiPhoneで使える方法は限られますが、いくつかの選択肢があります。
- Controller for Steam:Steamのリモートプレイに接続し、コントローラーとして動作する有料のiOSアプリです
- Controlly:さまざまな入力機器をゲームコントローラーとして使えるmacOSアプリで、iOSとの連携にも対応しています
iPhoneで快適に遊びたいなら、スマホに取り付けるタイプの物理コントローラーも検討してみてください。MFi対応コントローラーやBackbone Oneがおすすめです。
接続方法
Wi-Fiはいちばん簡単な接続方法です。必要な条件は次のとおりです。
- スマホとパソコンが同じWi-Fiネットワークにつながっている
- 遅延を抑えるため、ルーターが近くにある(5 GHz帯がおすすめ)
- VPNやファイアウォールがローカルネットワークの通信をブロックしていない
Wi-Fiの遅延は一般的に10〜30 msです。ほとんどのゲームでは問題ありませんが、競技志向のプレイヤーは遅れを感じるかもしれません。
DroidJoyなど一部のアプリは、遅延の少ないUSB接続に対応しています。
- AndroidスマホでUSBデバッグを有効にします(「設定」>「開発者向けオプション」)
- スマホとPCをUSBケーブルでつなぎます
- ゲームパッドアプリでUSBモードを選びます
USB接続の遅延は通常5 ms未満です。
Bluetoothでの直接ペアリングに対応したアプリもあります。
- Bluetoothの設定から、スマホとPCをペアリングします
- ゲームパッドアプリでBluetoothモードを選びます
- 通信できる距離は通常5〜10メートルです
Bluetoothの遅延は通常15〜40 msです。手軽ですが、ゲームには一般的にWi-Fiのほうが安定しています。
快適に遊ぶためのコツ
- 5 GHz帯のWi-Fiを使う ― 2.4 GHz帯は遅く、混雑しやすいためです
- ルーターの近くで遊ぶ ― 距離が1メートル離れるごとに、少しずつ遅延が増えます
- スマホのバックグラウンドアプリを閉じる ― CPUやネットワークを奪い合うためです
- Wi-FiよりUSB ― 遅延が気になるならケーブルでつなぎましょう
- 画面の向きを固定する ― うっかり画面が回転すると、ゲームパッドのレイアウトがリセットされます
スマホのゲームパッドは、精密なアナログ入力を必要としないゲームに向いています。
- アクション・プラットフォーマー:Celeste、Hollow Knight、Shovel Knight
- レースゲーム:特にジャイロセンサーでのハンドル操作がおすすめです
- レトロゲーム・エミュレーター:ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンスなど、もともと十字キー中心のシンプルな操作向けに作られたゲーム
- ターン制のゲーム:タイミングを問われないので、遅延は気になりません
競技性の高いFPSや格闘ゲームは避けましょう。タッチ操作では、本物のコントローラーのような精度や押し心地が得られません。
スマホをゲームパッドとして設定したら、当サイトのオンライン ゲームパッドテストで動作を確認しましょう。
- PCでゲームパッドテストを開きます
- スマホでゲームパッドアプリを起動します
- 仮想ゲームパッドのボタンをどれか押します
- テストページが仮想コントローラーを検出し、押したボタンが表示されます
テストページで検出されない場合は、アプリが標準的なゲームパッドとして動作していない可能性があります。アプリの設定で「Xboxコントローラー」や「XInput」モードを探してみてください。