オンラインゲームに必要な回線速度

人気のオンラインゲームに必要な下り・上りの速度とPing値をまとめました。Fortnite、Valorant、CS2、League of Legendsなどの速度一覧表付き。

ラグが起きると回線が遅いせいだと思いがちですが、実は下り速度が原因であることはほとんどありません。オンラインゲームの多くは、意外なほど帯域を使わないからです。快適なプレイを本当に妨げているのはPing値(レイテンシ)の大きさ、つまり自分の操作がゲームサーバーに届いて返ってくるまでの時間です。Ping値120 msの1 Gbps回線より、Ping値15 msの25 Mbps回線のほうが快適に遊べます。

このガイドでは、人気ゲームに実際に必要な速度、ジャンルごとに重視すべきポイント、ラグを減らす方法を解説します。全体を把握したいなら回線速度テストを、ゲームで本当に重要なレイテンシとジッターだけを知りたいならPingテストをお試しください。

ゲームで重要な指標

Ping値は、端末とゲームサーバーの間の往復時間をミリ秒で表したものです。展開の速いシューターでは、Ping値が80 msか20 msかで、弾が当たるか、すでに隠れたはずの壁の裏で倒されるかが分かれます。

  • < 20 ms ― 非常に良好。競技レベルの応答性です
  • 20〜50 ms ― 良好。ほとんどのゲームで快適に遊べます
  • 50〜100 ms ― プレイ可能。展開の速いFPSでは遅れを感じますが、MMOやカジュアルゲームなら問題ありません
  • 100〜150 ms ― ラグあり。キャラクターが引き戻されたり、操作が遅れたりします
  • > 150 ms ― リアルタイム性の高いゲームでは、まともに遊べないことが多いです

ジッターも重要です。ジッターとはPing値のばらつきのことです。20 msから120 msの間で揺れ動くPing値より、50 msで安定しているほうが快適です。平均のPing値が問題なさそうに見えても、ジッターが大きいとカクつきが生じ、ゲームの操作感が安定しません。Pingテストでは最小・最大・平均のPing値、ジッター、パケットロスを表示するので、不安定な回線を見つけられます。

オンラインゲームが送受信するのは、プレイヤーの位置、操作、ゲームの状態といった小さなデータです。一般的なマルチプレイのセッションで使う下りの帯域はわずか1〜5 Mbps。100人規模のバトルロイヤルでも、10 Mbpsを超えることはまずありません。

下り速度が重要になるのは次のような場面です。

  • ゲームのダウンロードとアップデート ― 最近のゲームは50〜150 GBもあります。25 Mbpsの回線では100 GBのゲームのダウンロードに4〜13時間かかりますが、100 Mbpsなら約2時間です。
  • クラウドゲーミング ― GeForce NOWやXbox Cloud Gamingなどのサービスは映像を端末にストリーミングするため、解像度に応じて15〜50 Mbps以上が必要です。

上り速度は、移動、射撃、スキルなどの操作がゲームサーバーに届く速さを左右します。ゲームに必要な上り速度は通常わずか1〜3 Mbpsですが、プレイを配信する場合はかなり多くの帯域が必要になります。

  • プレイのみ ― 1〜5 Mbps
  • 720pで配信 ― さらに3〜5 Mbps
  • 1080p・60fpsで配信 ― さらに6〜8 Mbps
  • Discordのボイスチャット ― さらに0.5〜1 Mbps

ゲーム別の必要速度

以下は、オンラインで快適に遊ぶための推奨最低速度です。回線を使っているのが自分ひとりの場合を想定しています。ほかの人が動画を見たりダウンロードしたりしている場合は、さらに余裕が必要です。

オンラインプレイの推奨最低速度です。プレイ中の実際の使用量は、通常これより少なくなります。
ゲームジャンル下り(Mbps)上り(Mbps)Ping(ms)
ValorantFPS63< 35
CS2FPS52< 30
Fortniteバトルロイヤル103< 40
Apex Legendsバトルロイヤル83< 40
Call of Duty: Warzoneバトルロイヤル125< 50
Overwatch 2FPS62< 40
Rocket Leagueスポーツ52< 50
League of LegendsMOBA31< 50
Dota 2MOBA31< 60
World of WarcraftMMO52< 100
Final Fantasy XIVMMO52< 100
Minecraftサンドボックス32< 80
GTA Onlineオープンワールド105< 80
Destiny 2ルーターシューター103< 60
EA FC 25スポーツ52< 30
Rainbow Six SiegeFPS63< 40
Escape from TarkovFPS105< 50
GeForce NOWクラウドゲーミング255< 40
Xbox Cloud Gamingクラウドゲーミング205< 40

ジャンル別の必要速度

展開の速いシューターは、もっともPing値の影響を受けやすいジャンルです。当たり判定や撃ち合いの有利不利は1ミリ秒単位で変わります。競技志向のプレイヤーはPing値30 ms未満を目指します。

  • 下り:5〜12 Mbps
  • 上り:2〜5 Mbps
  • Ping:理想は30 ms未満、許容範囲は50 ms未満
  • 優先すべきこと:何よりも、低く安定したPing値

Ping値とラグを減らす方法

Wi-Fiは電波の干渉、混雑、再送によってレイテンシが変動します。有線LANなら直接つながる安定した接続になり、Ping値も一定です。競技志向のゲーマーのほとんどは有線LANしか使いません。

ケーブルを引くのが難しい場合は、家の電気配線を使うPLCアダプターや、同軸ケーブルを使うMoCAアダプターも検討してみてください。どちらもWi-Fiより安定した接続が得られます。

回線のアップグレードを検討すべきとき

ほとんどのオンラインゲームは、下り25 Mbps・上り5 Mbps・Ping値50 ms未満の回線があれば十分です。この条件を満たしているのにラグがある場合、原因はまず間違いなく契約プランではなく、Wi-Fi、ネットワークの混雑、サーバーまでの距離のいずれかです。

次のような場合は、アップグレードを検討しましょう。

  • クラウドゲーミングを1080pや4Kの画質で楽しみたい
  • 家族の複数人が、同時にゲーム、動画視聴、ビデオ通話をする
  • ゲームのダウンロードやアップデートに何時間もかかる。プレイ自体には不要でも、ここでは速い下り速度が役立ちます
  • ゲームをしながらTwitchやYouTubeで配信する。プレイに必要な分に加えて、上り速度の余裕が必要です

結論:ゲームのためだけに、高い料金を払ってギガビット回線にする必要はありません。Ping値が低く安定した50 Mbpsの回線は、ジッターの大きい1 Gbpsの回線にいつでも勝ります。プランをアップグレードする前に、良いルーターと有線LANに投資しましょう。