ゲーム、動画配信、ビデオ通話、普段のネット閲覧に必要な下り・上りの速度とPing値を解説します。用途ごとのおすすめ速度の一覧表付き。
回線速度テストを実行すると、下り速度(ダウンロード)、上り速度(アップロード)、Ping値(レイテンシ)の3つの数値が表示されます。では、それぞれ何を意味していて、結果が十分かどうかはどう判断すればよいのでしょうか。このガイドでは用途ごとに目安を整理しているので、自分の回線が求める条件を満たしているかをすぐに確認できます。
インターネットの速度は、メガバイトではなくメガビット毎秒(Mbps)で表されます。1メガバイト(MB)=8メガビット(Mb)なので、100 Mbpsの回線なら1秒あたり約12.5 MBのデータを転送できます。
ざっくりした目安:一般的な家庭なら、下り25 Mbps以上、上り5 Mbps以上、Ping値50 ms未満あれば普段使いには十分です。ヘビーユーザー、ゲーマー、配信者にはもっと速い回線が必要です。
多くの人が「回線速度」と聞いてイメージするのが下り速度です。Webページの読み込み、動画の再生、ファイルのダウンロードの速さを左右します。下り速度が速いほど、読み込み待ちや動画の途切れが少なくなります。
| 用途 | 最低限(Mbps) | 推奨(Mbps) |
|---|---|---|
| Web閲覧・メール | 1 | 5+ |
| 音楽ストリーミング | 1 | 3+ |
| SD画質の動画視聴(480p) | 3 | 5 |
| HD画質の動画視聴(720p) | 5 | 10 |
| フルHD画質の動画視聴(1080p) | 10 | 25 |
| 4K画質の動画視聴 | 25 | 50+ |
| ビデオ会議(1対1) | 2 | 5 |
| グループでのビデオ通話 | 5 | 15 |
| オンラインゲーム | 3 | 15–25 |
| クラウドゲーミング | 15 | 35+ |
| 大容量ファイルのダウンロード | 10 | 50+ |
| テレワーク(一般的な業務) | 10 | 50+ |
複数の端末で使う場合は?推奨速度に、同時に回線を使う人数をかけてください。4人家族がそれぞれフルHDの動画を見るなら、約100 Mbpsが必要です。
上り速度は見落とされがちですが、ビデオ会議、TwitchやYouTubeでのライブ配信、クラウドへのファイルのバックアップ、さらにはオンラインゲームなど、データを送信する場面では欠かせません。ほとんどのプロバイダーでは、上り速度は下り速度よりもかなり遅く設定されています。
| 用途 | 最低限(Mbps) | 推奨(Mbps) |
|---|---|---|
| メール・メッセージ | 1 | 3+ |
| ビデオ通話(1対1) | 1.5 | 3 |
| グループでのビデオ通話(Zoom、Teams) | 3 | 5 |
| ライブ配信 ― 720p | 3 | 5 |
| ライブ配信 ― 1080p | 5 | 8 |
| Twitchでの配信 | 4.5 | 8 |
| ライブ配信 ― 4K | 20 | 35+ |
| クラウドバックアップ(Google ドライブ、Dropbox) | 5 | 25+ |
| 写真のアップロード | 3 | 10 |
| 動画のアップロード | 10 | 50+ |
| オンラインゲーム | 1 | 3 |
| リモートデスクトップ | 2 | 5 |
配信のコツ:TwitchやYouTubeで1080p・60fpsのライブ配信をするなら、上り速度が最低でも6〜8 Mbps必要です。余裕を持たせるため、配信のビットレートは使える上り速度の75%程度に抑えましょう。
Ping値(レイテンシ)は、端末とサーバーがどれだけ速くやり取りできるかをミリ秒(ms)で表したものです。下り・上りの速度とは違い、Ping値は小さいほど良好です。Ping値が大きいと、ゲームでのラグ、ビデオ通話の遅延、リモートデスクトップの操作のもたつきにつながります。帯域の測定をせずに、現在のレイテンシ、ジッター、パケットロスだけを確認したい場合は、専用のPingテストをお試しください。
| 用途 | 許容範囲(ms) | 理想(ms) |
|---|---|---|
| Web閲覧・メール | 200 | < 100 |
| 動画視聴 | 100 | < 50 |
| 音声通話(VoIP) | 100 | < 30 |
| ビデオ会議 | 80 | < 40 |
| カジュアルゲーム | 100 | < 50 |
| 対戦ゲーム(FPS、格闘ゲーム) | 50 | < 20 |
| リアルタイムストラテジー(RTS) | 80 | < 40 |
| クラウドゲーミング | 40 | < 20 |
| 株式のトレード | 50 | < 10 |
| リモートデスクトップ | 100 | < 40 |
Ping値とレイテンシの違い:実質的には同じものです。「Ping」はスピードテストやゲームでよく使われる呼び方で、「レイテンシ」はより技術的な用語です。どちらも往復時間(RTT)をミリ秒で表します。
ゲーマーの方へ:速度は問題ないのにPing値が大きい場合は、有線LANで接続し、バックグラウンドのダウンロードを止め、できるだけ近い地域のゲームサーバーを選んでみてください。