マイクテストには、入力音声を目で確認できる2種類の表示モードがあります。それぞれ、マイクが拾った音の異なる側面を見せてくれます。
周波数バー
周波数バーは、入力音声の音量を周波数帯ごとに表示します。1本のバーがひとつの周波数帯を表し、左側が低い音(低音域)、右側が高い音(高音域)です。
- 高いバー:その周波数の音が大きい
- 低いバー:その周波数の音が小さい、または無音
- ピークマーカー:各周波数で到達した最大レベルを示します。リセットするまで最高点にとどまります
マイクが音を拾っているかをさっと確認したいときや、どの周波数が目立っているかを知りたいときに便利な表示です。
バー全体の形に注目すると、音声の状態がわかります。
- 話し声:低域〜中域(おおよそ80Hz〜4kHz)に動きが集中し、話すのに合わせてバーが上下します。話すのをやめたら、バーはほぼゼロまで下がるのが正常です
- 背景ノイズ:無音のときでも低いバーが出続けます。扇風機やエアコンの音は、低い周波数に一定のバーとして現れるのが典型です
- 電源ハム:50Hzまたは60Hz(地域の電源周波数による)に1本だけバーが出続けます
- 無音:すべてのバーがほぼゼロか、完全に平らな状態です。マイクにはノイズフロアがあるため、ごく小さな動きが残るのは正常です
スペクトログラム
スペクトログラムは、音に含まれる周波数成分の時間変化を可視化したものです。周波数バーでは見えないパターンも読み取れます。
- 横軸:時間。新しい音声が入るたびに、表示が右から左へ流れていきます
- 縦軸:周波数。下が低い音、上が高い音です
- 色の濃さ:音量。明るい色ほど大きな音で、暗い部分は無音を表します
声が時間とともにどう変化しているか、背景ノイズが常に鳴っているのか断続的なのかを確認するのに特に役立ちます。
音の種類によって、特徴的な模様が現れます。
- 話し声:母音や子音に合わせて位置が変わる横縞(フォルマント)が現れ、言葉の切れ目には暗い隙間ができます
- 扇風機・エアコン:画面の下のほうに、消えることのない明るい帯が一定に表示されます
- 広帯域ノイズ(ヒスノイズ):すべての周波数がまんべんなく光り、均一な色で塗りつぶされたように見えます
- 無音:画面全体が暗く、色がほとんどありません。話していないのに明るい部分があれば、それが背景ノイズです
ノイズが目立つ場合は、減らす対策を検討しましょう。コツはノイズ除去ガイドで紹介しています。
正しく読み取るためのコツ
- 距離を一定に保つ:結果を比べられるよう、マイクとの距離は毎回同じにしましょう
- 背景ノイズを減らす:窓を閉め、扇風機を止め、周囲の音をできるだけ抑えると、表示がすっきり見やすくなります
- 両方のモードを使う:周波数バーは手早い確認に、スペクトログラムは時間変化のパターンを見るのに向いています
- 録音と組み合わせる:自分の声を録音し、グラフで見えたものと再生で聞こえたものを照らし合わせてみましょう
音質をもっと良くしたい方は、マイクの音質を良くするコツや背景ノイズを減らす方法もご覧ください。